株主・投資家の皆さまへ
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日本国内において少子高齢化が叫ばれるようになってからおよそ30年が経とうとしておりますが、国内の生産年齢人口は減少の一途をたどり、高齢化率も高まり続けています。また、我が国のOECD加盟国の国際比較における労働生産性ランキングは順位を下げており、労働生産性の向上は喫緊の社会課題となっています。
当社は、「すべての人を、創造する人に。」のミッションの下、この社会課題に真正面から向き合い、「生産性改革」をテクノロジーの力で解決していくことが、当社に課された大きな使命であると感じています。
当社の主力サービスである「チームスピリット」は、勤怠管理、工数管理、経費精算などのバックオフィス業務を効率化するクラウドサービスです。2011年にサービスをローンチして以来、多くのお客さまに支えていただき、2023年11月末時点で導入企業1,800社、利用ライセンス数45万IDを超える事業基盤になるまで成長することができました。
また、当社は2026年8月期までの中期経営目標としてARR70億円以上、営業利益率15%以上の達成を掲げております。この目標を達成するためには、エンタープライズビジネスの拡大、ユーザー単価向上を実現する新機能・新規事業の立ち上げ、経営効率性の改善が重要であると認識しております。
「チームスピリット」のコア機能となっている勤怠・工数機能は、その高い機能性や安定性を武器に、要求水準の高いエンタープライズ市場において高い成長率を維持しております。今後、インダストリー戦略やパートナー・アライアンス戦略の強化などを通じ、エンタープライズ市場の開拓をさらに加速させていくことが当社の最重点戦略です。さらに第2・第3の事業の柱の育成にもより注力して取り組んでまいります。
当社の取り組みは、単にお客さまの労働環境を改善することに留まらず、企業の競争力を高めて、日本社会全体の「生産性改革」を実現することを目指しています。志を同じくする仲間とともに「Oneチームスピリット」の精神でこの社会課題に対し全力で向き合い、ステークホルダーの皆さまとともに持続的な発展を目指してまいります。
代表取締役CEO
道下 和良